ムスタングは楽器の方が好き

前日の二日酔いを引きずりながら成田へ。
大韓航空KE001便でロスへ向かう。9時間のフライトは順調に進み現地時間AM8時過ぎにロス到着。早速、予約しておいたレンタカーを取りに行く。コンパクトカーとリクエストを入れておいたのに待っていたのは『マスタング』だよ。さて如何にこの車を料理するか思案するもしょうがないのである、ここはアメリカ、これがコンパクトなのね。慣れない右車線を慣れない?6がいざハリウッド目指して走り始めるもまあ緊張ですわ。それでも、何とか目的地に着く。

まず最初の目的地、楽器屋です。


初日はロス、ハリウッドにあるHouse Of Blues。全米に展開中のライヴハウスでキャパ7〜800人位でしょうか。渋谷のAXより小さめで外観、内装とも凝ったホッタテ小屋という趣。都内にあるレストラン&バー、ZESTというと分かりやすいかも知れません。

かなりうるさいセキュリティーを済まし、場内へ。客層はオッサンが圧倒的に多く、皆さんガンガン飲んでます。ツアーグッズ売り場でTシャツを買い、場内散策、当然ライヴハウスなので立ち見なのですがステージから右側に即席の椅子席があり、それは今回の冠スポンサー‘VISA’の特別席分、なんとも中途半端な趣を隠せず、始まってイラつかないために反対側のほうへ場所を陣取りいざ開幕を待つ次第。

定刻をチョイ過ぎの9時5分頃スタート。
っお、御大痩せたかな、顎のライン確認。眼鏡、ピート、スティーブ、デービィー元気そうです。
“Welcome To The Working Week”“Shabby Doll”“The Beat”初期から中期曲郡、気持ち良い、ギターは名機ジャスマスター。
4曲目から飛び道具が出始め“Lovers Walk”“Strict Time”『TRUST』からの曲が飛び出し思わずガッツポーズ。この辺曲たちは、当時のツアーでしかやってなくて丁度日本に来なかった頃の楽曲、ライヴで聴けて感激です。
この辺からギターはEpiphone CASINO、この辺を使うのは当時のレコーディング等、またはいつものひらめき(笑)なのか分かりませんが音色はやはり他のギター達とは一味違いますね。
中盤から“Shallow Grave”“Kinder Murder”“Alibi”などもう彼の歴史からすると大分前になるけど割と最近の曲を挟みつつ、“Riot Act”で一先ず終了。しかしいいバンドだね、ライヴの意味を知り尽くしてると言うか、なんの躊躇いもなく突っ走る感じ(下手するとピート走り過ぎ、スティーブ壊れすぎ)、後、デーヴィのベースとコーラス厚くなったっすね、これが大きいっすよ。
さて、アンコール、こっからが御大のサジ加減で如何様にもなるお楽しみコーナー。
“Dissolve”“All I've Got To Do ”“Watch Your Step ”もう最高です。ビートルズが好きなのは皆さんもご承知だけどライヴでは何かの曲に挟んだり、詩の一部だったり、中々正面切ってやらなかったけど、ちゃんとやってくれると嬉しいもんです。それも、選曲渋いなあ。デービィーとのはもり美しいっす。
“The Imposter”まだ映像が少なかった頃、カンボジア救済コンサートのライヴ映像でこの曲を見て以来、ライヴでやんないかなと思ってた曲。わあーーーって感じですよ。良かった無理して来て。
ヘンテコリンなアレンジの“(I Don't Want To Go To) Chelsea ”“Alison ”を挟みつつお約束の終盤へ突入。盛り上がるだろ、それはさ。
内人(外人じゃないもんね)達も歌いまくり、踊りまくり、本当に良い観客です。
“ (What's So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding?”の大合唱なんて経験したらたまらんですよ。フム。

次の目的地・サンフランシスコへ。

ELVIS COSTELLO&THE IMPOSTERS

1997-05-02 West Hollywood, CA, House Of Blues


Setlist
01. Welcome To The Working Week
02. Shabby Doll
03. The Beat
04. Lovers Walk
05. Party Girl
06. Strict Time
07. Big Tears
08. Beyond Belief
09. Clubland
10. Shallow Grave
11. Kinder Murder
12. Alibi
13. Watching The Detectives
14. American Gangster Time - new song
15. Lipstick Vogue - with a line from American Girl
16. Riot Act
Encore 1:
17. Dissolve
18. All I've Got To Do - Beatles cover
19. Watch Your Step - with a couple lines from Secondary Modern
20. Man Out Of Time
21. High Fidelity
22. Uncomplicated
23. The Imposter
Encore 2:
24. (I Don't Want To Go To) Chelsea - new arrangement
25. Radio, Radio
26. Pump It Up
Encore 3:
27. Alison - EC solo
28. Little Triggers
29. Motel Matches
30. (What's So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding?