映画を見に行く

goichi2005-03-13

『Festival Express』
シネセゾン渋谷

昨年位から随分と巷では話題になっていて是非見たいと思っていた作品でした。
Janis JoplinGrateful Dead、The Band、Buddy Guy Blues Band、The Flying Burrito Brothers、Ian & Sylvia & The Great Speckled Bird等錚々たる面子のへべれけロック・ドキュメンタリー映画です。
心に残ったシーンとして“Ian & Sylvia & The Great Speckled Bird”が演奏するシーンで彼らのバックにJerry GarciaとDelaney Bramlett が飛び入りしてるんだが、そこでJerryが使用してるギターがなんと当時LET IT BEのレコーディングに使われたジョージのオールローズのテレキャスなんです。何でこんなところにあるかというと69年にDelaney & Bonnie & Friendsとして渡英したデラニーが当時のイギリスのミュージシャンに多大な影響を与えまして、エリック・クラプトンデイヴ・メイソン、そしてジョージ・ハリソンなどがツアーに同行したわけです。当時のサイケデリアの世界からアメリカ南部的ルーツ音楽へと導いたデラニーはみんなから崇拝されたわけですね。クラプトンはソロアルバムをほぼ同じ面子で録音しその後ドミノスまでの流れ、そして、80年代の半ばまでいくレイドバックするクラプトンの音楽の姿勢というのはこの時作られたといっていいわけです。
また、今でもジョージの最高傑作といわれる“All Things Must Pass”も大部分でこのツアーの面子が参加しています。そうジョージはデラニーにツアー終了後、テレキャスターをプレゼントしたわけです。その後、デラニーは落ちぶれてしまうわけなのですがそのギターを売ったとか売れなかったとか聞いた気がします。

そんなことはともかくジャニスの歌声に是非しびれてみてください。リチャード・マニュエルのファルセットに泣いてください。痺れ泣けるよ、本当に。



追記
ビートルズの故ジョージ・ハリスン(享年58)が生前愛用していたギターが、ハリウッドで行われたオークションで43万4750ドル(約5080万円)で落札された。 オークション関係者によると、同ギターはビートルズの映画「Let it Be」(1970年)の撮影中にジョージが使っていたフェンダーテレキャスター。69年1月30日のロンドンのアップル本社屋上で、同映画用に行ったルーフ・トップ・ライブで使用していたギターで、ビートルズのメンバーと演奏した最後のステージだったこともあり“お宝もの”の逸品だ。 ジョージは、同ギターを69年12月にミュージシャンのデラニー・ブラムレットに譲っていた。オークションで入札したのは、米西海岸に住むという匿名の人物。 [サンケイスポーツ]